宗教活動家ビザの概要
次に紹介するビザは「宗教活動家ビザ」についてです。
こういったビザがあるのもアメリカらしいポイントの1つと言えるでしょうか。
宗教活動家ビザは、その名前の通り、アメリカに於いて宗教活動を行うことを目的としている人に対して支給されるビザとなっています。
それではまず、申請をするための条件について紹介します。
「宗教活動家」と一口に言ってもその幅は広く、一般にいうところの神父や牧師だけが該当するわけではありません。
宗教的礼拝を行うことが出来る人、その宗派としての職務を行うことが出来る人、宗教的職業に従事している人、の3つが主に宗教活動家として扱われることになります。
その為、取得の条件についてもそれに合わせたものとなっています。
まず、米国内に於いて非営利宗教組織として認められている組織の一員である必要があります。
営利目的の宗教組織の場合には、宗教活動家ビザの条件とはなりません。
正規に認められているものである必要があるため、独自宗教の布教などの目的で宗教活動家ビザを取得することは不可能です。
また、ここでいうところの宗教団体と関連団体というのは、非課税対象団体であることが条件となっています。
非課税団体になることが出来るだけの条件を満たしていなければ、やはり宗教活動家ビザの資格条件を満たすことは出来ません。
さらに細かい条件も存在しています。
まず、ビザ申請者はその直近2年に於いて宗教団体の一員であることが必要です。
新しく宗教団体に所属した人についてはビザの対象となりません。
さらに、その団体において聖職者としての活動を予定している人、あるいはその職務に従事することが予定されている人である必要があります。
また、過去にこのビザを利用して5年間滞在を行ったことがある人は、ビザを申請する際にアメリカ国外にいることが必要となります。
請願の方法
それでは、宗教活動家ビザの請願方法について紹介します。
こちらのビザの取得のためにはI-129の請願書をUSCISに提出することが必要となります。
また、アメリカ国内での滞在予定期間+6ヶ月以上の期間が残っているパスポートが必要です。
期間が足りない場合については、新しく発行する必要があります。